彼女たちは普段フリースクールに通っています。
普通の学校には行けない理由があります。
一人の子は「化学物質過敏症」、もう一人の子は集団の「人混みが怖い」ということ でした。
化学物質過敏症は、添加物、化学肥料、農薬、香料、電磁波など過敏に反応してしまう 症状です。都会での生活はそういうものにあふれているので、とても生活できる環境では ありません。
群馬で農業をしている時、化学物質過敏症の方のところ野菜を送っていたことがありま した。その方から直接お手紙をもらったことがあるのですが、その方は突如として症状が 現れたとおしゃっていました。ほとんどの方は化学物質に鈍感であるがために、化学物質を気にせず生活しています。現代社会に生きる誰もが、いつ症状現れてもおかしくないと 頂いた手紙を読んで思ったことを思い出しました。
小さい時から化学物質過敏症は本当につらいことだと思います。
大勢の人混みが怖いというのも社会ではとても生きづらいでしょう。あまりにも重すぎる ハンディです。人混みを避けて生きるのは、とても大変なことだと想像がつきます。
五島に来ることで、少しでも日頃のリスクが軽くなればという想いで、二人の女の子を受け入れました。
海が好きな2人、着いた初日少し雨模様でしたが、近くの六方ビーチに連れて行きました。
誰もいないビーチに二人は大はしゃぎ。見ているこちらがうれしくなりました。
まだ5月というのに、海に入ってビショビショ!
こういう経験がいい思い出になるのかなと思いました。
(お母さんがいたら、「海に入ってはダメ!」って言われたかもしれませんね。)
2日目は五島観光、水之浦教会、高浜海水浴場、荒川温泉、大瀬崎灯台に行ってきました。
水之浦教会
大瀬崎灯台
高浜海水浴場でも二人はビショビショになりました。
タイニーハウスねこたまの下のビーチは二人の楽しみの一つでもありました。
そこにはブランコがあるからです。
3日目は畑のある奥に木場に行きました。
防空壕探検!
奥の木場に行く途中、戦時中に使われていた防空壕がそのまま残っています。
川でも遊んだけど、かなり水が冷たかった!
タイニーハウスでは薪風呂の火起こし体験もしました
2人は裏山に生えていたタケノコを採ってきたので、パスタの材料にすることにしました。
こんな遊びも!
五島滞在は、2人にとっていい思い出になったかな!
私たちにとっても、とてもいい経験になりました。
2人の女の子を見ていて思ったことは、普段の生活でははじける場所があまりないのではないのかなと思いました。
海で遊んでいる二人を見ていると、肉体的にも精神的にも100パーセント開放していま した。子供は自分の持てる力を全力で遊んでこそ、成長できるのではないかなと思って います。
スマホ、ゲーム、ユーチューブなどにはまる子供はたくさんいます。
これはあくまでもバーチャルな世界です。
バーチャルな世界は真の成長は望めません。
身体を動かして体験してこそ、人間的成長が築かれてていくのではないでしょうか
ねこたまの環境では自然を100パーセント体感することができます。
「自然の寄り添う生活」を大事にする私たちだからこそ、子供たちに生きる上で本当に大事なものは何かを伝えることができると思います。
現代社会は数えきれないほどの過ちを犯しています。
フリースクールに通う子供たちは、ある意味その犠牲者なのではないかと私は思ってい ます。
悩み抱える子供たちに五島の自然に抱かれることで、少しでも癒されることを願っています。
これからそういうお手伝いができればうれしく思っております。
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