とっくに秋になっていますけれど、五島は紅葉がほとんどないのでまだこちらに来て秋だな、、、って思うことが少なかったんだと思います。
今年はお店をオープンしてから無我夢中でしたので本当に何にも記憶に残らず只々時間が過ぎて行っていたのです。そして、10月から再開するはずであった竹の修行も行けずじまいでした。
しかし、突然に寒い日がやってきて、勝くんが奥の木場から渋柿をとってきてくれたのですね。
あ、このくらい寒かったら干せるなって嬉しくなって剝いて剝いて干しました。
たけるが皮を干しているのを見て。「あ、これ、おいしいやつだよね。」っていうんです。
小さい頃のことってよく覚えているんですね。私はこちらに来て柿を干したことなどはなかったんですね。
でも、群馬での生活のことはちゃんと体に染みついているのですよね。
2人は干し柿ができる前にたくあん用に干していたカラカラの皮をよくおいしい、おいしいといってつまみぐいしてたんです。
私もやはり山の生活がわっっとよみがえってきて体に血が通う感覚になりました。
ああ、これでたくあんつけたらおいしいよな、またあのたくあんたべたいなあって思ったけど、一度にやると
一気に仕事が増えて大変なことになるので今年はひとつだけ、としました。
そして薪ストーブの煙突をつけて、それに火をつけたときはすごくうれしかったのです。
3年間前の家で眠らせてしまっていたし、またたけるが「火がオーロラみたいにきれいだよ、見てみて!」っていうものだから本当にそれだけで「ああ、やっと私たちこの島で農的生活のスタートに立てるのかもしれない」って思いました。
この家を貸してくださった大家さんに感謝しなければいけません。
ここがあるからでき始めた事がいっぱいありますからね。
ひとつ、ひとつ感謝して実行していきたいです。